『ともしびの伝言』では手記のページを制作する際、このようなやり方でお好みのデザインに仕上げることができます。ぜひお試しください。
定年後、何か趣味を持たなければと思いました。60を過ぎて虫捕りというのもなんですし、できれば創造的なことがいいかと。
そんな話をたばこ屋の吉田さんにしたところ、吉田さんは店番の合間に紙飛行機を作っているというのです。それはいいと、吉田さんが部長、私が副部長となり『紙ヒコーキ倶楽部』を発足させました。
20人以上の方々に参加していただき、とても楽しい場となりました。手を止めておしゃべりをしている時間の方が遥かに長かった気もしますが、そんなことも含め皆さんが楽しんでくださっていたようなので、私としても満足でした。
初めは折り紙だったのですが、だんだん物足りなくなってきて、いつしか厚紙を切り抜いた型を何枚か貼り合わせ、かなり本格的なものを作るようになっていました。折り紙の頃は、週一回の制作も月一回の競技会も公会堂の室内で行っていましたが、厚紙になってからは飛距離が格段に伸び、競技会はつばめ公園で行うようになりました。
肝心の成績はというと、副部長のくせに初めの内はまったく勝てず、2年以上経ってからやっと優勝することができました。その時はあまりの嬉しさで不覚にも泣いてしまい、メンバー全員に大笑いされてしまいました。ものすごく恥ずかしかったですが、今となってはいい思い出です。